
象印の炊飯器シリーズ「極め炊き」と「炎舞炊き」の違いを比較しました。
人気の炊飯器ってスゴそうな名前がついてますが、何がどう違うのか、どっちが優れているのかわかりにくいですよね。
そこで、「極め炊き」と「炎舞炊き」の違いを調査したところ、次のことがわかりました
極め炊きはラインナップが幅広いベーシックな炊飯器シリーズ、炎舞炊きはプレミアムな炊飯器シリーズという位置づけです。
この2シリーズの特に大きな違いは炊飯技術。
機能やメンテナンス性、デザイン性などは、極め炊きと炎舞炊きのどっちも優秀です。
では、2つのモデルシリーズは、どのような人におすすめなのかというと…
という感じ。
このあとの本文では、極め炊きと炎舞炊きの違いを詳しく解説します。ぜひ目を通して、炊飯器選びの参考にしてみてください♪
極め炊きと炎舞炊きの違いを比較
炊飯器のタイプを比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
・マイコン炊飯ジャー ・圧力IH炊飯ジャー | ・圧力IH炊飯ジャー |
極め炊きは2タイプをラインナップ
極め炊きには「マイコン炊飯ジャー」と「圧力IH炊飯ジャー」がラインナップされています。
マイコン炊飯ジャーは古くからあるタイプで価格が安価。
圧力IH炊飯ジャーは価格がちょっと高めですが、マイコン炊飯ジャーより高性能です。
3合以上のごはんをムラなく炊きたい場合は、圧力IH炊飯ジャーを選んだほうがよいでしょう。
炎舞炊きは圧力IH炊飯ジャーのみ
炎舞炊きには3つのモデルがあり、そのすべてが圧力IH炊飯ジャーとなっています。
高級モデルシリーズなので、安価なマイコン炊飯ジャーはラインナップされていません。
また、炎舞炊きの炊飯メカニズムは、極め炊きとは異なる特別仕様です。
炎舞炊きシリーズ専用のIH構造が採用されていて、ワンランク上のごはんを楽しめるようになっています(次で解説します)。
炊飯技術と炊きあがりの味を比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
「豪熱沸とう」「全面加熱」「豪熱大火力」などの技術でふっくら炊ける | 「炎舞炊き」技術で粒立ちよく香ばしい仕上がり |
モチモチふっくら炊きあげる極め炊き
極め炊きの各種モデルには、「全面加熱」や「豪熱沸とう」などの技術が採用されています※。
全面加熱は3つのヒーターで釜全体を包む技術、豪熱沸とうは火力を一気に上げて維持する技術です。
これらの技術で炊きあげたごはんは、ふっくらしてモチモチ感のあるおいしい仕上がり。
毎日のごはんとしては十分すぎるレベルです。
また、極め炊きの上級モデルには「豪熱大火力」という技術が採用されていて、より甘みがあるごはんを楽しませてくれますよ。
※搭載技術はモデルにより異なります。
ごちそうご飯を炊きあげる炎舞炊き
炎舞炊きのメカニズムは、いわば象印の“炊飯技術の結晶”。
複数のIHヒーターを独立制御する「ローテーションIH構造」によって、かまどの炎のゆらぎを再現しています。
この構造が釜のなかに激しい対流を起こして、一粒一粒にしっかり熱を伝えてくれるんです。
肝心の炊きあがりは、粒立ちがよくて甘みもしっかり感じられる、まさに“ごちそうご飯”という感じ。
食卓の主役を張れるごはんに仕上がります♪
ちなみに、炎舞炊きの最上級モデルには、6つの「底IHヒーター」が備わっています(その他モデルの底IHヒーターは4つ)。
この6つの底IHヒーターで実現されるのが「3DローテーションIH構造」。
釜の中でお米を縦横無尽に舞い上げて、ふっくらした大粒のごはんを炊き上げてくれますよ。
味は炎舞炊きが上だけど極め炊きも優秀
…という感じで、極め炊きと炎舞炊きには、それぞれ異なる炊飯技術が使われています。
ごはんの炊きあがりにも違いがあり、極め炊きは「日常の安心する味」、炎舞炊きは「ちょっと特別な炊きあがり」といったイメージです。
味の満足度では炎舞炊きが勝りますが、極め炊きも十分な実力のある炊飯器シリーズといえるでしょう。
炊きあがり調整機能を比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
・白米炊き分け3コース(マイコン炊飯ジャーの最上級モデルに搭載) ・炊き分け圧力(最大7通り/圧力IH炊飯ジャーに搭載) ・わが家炊き(最大81通り/圧力IH炊飯ジャーの上級モデルに搭載) | ・わが家炊き(最大121通り) ・炊き分け圧力(最大7通り/2モデルに搭載) ・炊き分けセレクト(15通り/最上級モデルに搭載) |
極め炊きの炊きあがり調整機能
極め炊きの一部モデルには、ごはんの炊きあがりを調整する機能が備わっています。
「白米炊き分け3コース」は、白米の炊き方を「ふつう」「やわらかめ」「かため」から選べる機能。マイコン炊飯ジャーの最上級モデルにのみ搭載されています。
「炊き分け圧力」は、圧力のコントロールによってごはんの食感を調整する機能です。圧力IH炊飯ジャーに搭載されていて、炊き分けの種類は3通りまたは7通りとなっています。
「わが家炊き」は、アンケートに回答するだけで、ごはんの食感を微調整してくれる機能です。
極め炊きの一部モデル(上級3モデル)に搭載されていて、炊き方のパターンは49通りまたは81通り。
水量の調整なしでごはんを好みの食感に進化させられる、とても便利な機能ですよ♪
炎舞炊きの炊きあがり調整機能
炎舞炊きの炊きあがり調整機能は、「わが家炊き」「炊き分け圧力」「炊き分けセレクト」の3種類。
「わが家炊き」と「炊き分け圧力」は極め炊きと共通の機能です。
ただし、炎舞炊き最上級モデルの「わが家炊き」はちょっと特別で、炊き方パターンが121通りもあります(そのほかの炎舞炊きでは81通り)。
また、最上級の炎舞炊きには「炊き分け圧力」がなく、かわりに専用機能「炊き分けセレクト」が備わっています。
こちらは白米の食感を手動で調整できる機能。かたさを3段階、粘りを5段階に調整できて、合計15通りの炊き分けを楽しめます。
炊きあがり調整機能は引き分け
炊きあがり調整機能の充実度は、極め炊きと炎舞炊きのどちらも高いようですね。
炎舞炊きの最上級モデルは特に高機能ですが、極め炊きも大きく負けてはいません。
コストパフォーマンスも含めて考えると、炊きあがり調整機能の比較は引き分けといってよさそうです。
保温機能を比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
・保温温度選択 ・うるつや保温(24時間) ・うるつや保温(30時間) ・極め保温(40時間) | ・うるつや保温(30時間) ・極め保温(40時間) |
極め炊きの保温機能は4種類
極め炊きの保温機能には以下の4種類があって、機種によって搭載機能が異なっています。
極め炊きシリーズはモデルラインナップが豊富で、上級モデルになるほど保温機能のグレードが上がります。
ざっくりいうと、上級モデルほど「おいしく保温できる時間」が長くなる、ということですね。
ちなみに、40時間おいしく保温できる「極め保温」は、「豪熱大火力」搭載機種の上級モデルにのみ採用されています。
炎舞炊きの保温機能は2種類
炎舞炊きの保温機能は次の2種類で、機種により機能のグレードが異なります。
炎舞炊きの現行モデルのうち、上級2モデルには「極め保温」が、エントリーモデル(4合モデル)には「うるつや保温」の30時間バージョンが採用されています。
いちばん安いモデルでも30時間おいしく保温できるのは、さすが上級シリーズという感じですね♪
ただ、極め炊きの上位機種にも、炎舞炊きと同じ保温機能が備わっています。
保温機能だけでいうと、極め炊き(の上位機種)と炎舞炊きに違いはない、と思ってよいでしょう。
ユーザーインターフェースを比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
・オーソドックスなボタン操作 | ・タッチパネル搭載でスマート操作(最上級モデル) ・オーソドックスなボタン操作 (その他のモデル) |
極め炊きは迷わず使えるボタン操作式
極め炊きの操作方式は、液晶画面を見ながらのボタン操作。オーソドックスな方式のため、説明書をこまかく見なくても直感的に使えます。
特に目新しさはないユーザーインターフェースといえますが、機械が苦手な方でも迷わず使える、安心感がある設計ともいえるでしょう。
炎舞炊きの最上級モデルはタッチパネル搭載
炎舞炊きのユーザーインターフェースは2種類あります。
3モデルあるうち2モデルの操作部は、極め炊きと同じくオーソドックスなボタン操作式です。
注目したいのは最上級モデル「NW-FC」で、こちらはタッチパネルとボタンを組み合わせた操作方式が採用されています。
ほとんどの操作をタッチパネルで行い、「炊飯/再加熱」「保温」「予約」はボタンで決定する、というのが最上級モデルの操作スタイル。
スマートなタッチ操作を取り入れつつ、重要な決定はボタンで行う、便利で安全性の高い設計になっています。
こうした配慮は、さすが象印という感じですね♪
メンテナンス性(お手入れのしやすさ)を比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
・豪熱大火力モデル|毎回洗うパーツが2点でお手入れらくらく ・その他のモデル|一般的なメンテナンス性 | ・毎回洗うパーツが2点でお手入れらくらく |
極め炊き「豪熱大火力」モデルはお手入れが楽
極め炊きのメンテナンス性(お手入れのしやすさ)はモデルによって異なります。
マイコン炊飯ジャーや、圧力IH炊飯ジャーのエントリーモデルについては、メンテナンス性は一般的な炊飯器と変わりません。
一方、「豪熱大火力」を搭載する圧力IH炊飯ジャーには、毎日のお手入れを楽にする次の工夫がされています。
清潔に使いたい炊飯器だからこそ、お手入れのしやすい設計は助かりますね。
ちなみに、極め炊きの一部モデル(NW-YB10・18)には、「圧力ボール」のない圧力調整装置が採用されています。
この仕様のメリットは内ぶたが洗いやすくなること。
内ぶたの凹凸が少なくなって、より簡単にお手入れできるようになります。
こうした使いやすさへの配慮はうれしいポイントですね♪
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炎舞炊きのメンテナンス性も優秀
炎舞炊きのメンテナンス性は、極め炊きの「豪熱大火力」搭載モデルと同等です。
毎回洗うパーツは2点だけですし、蒸気口セットはなく、トップパネルと庫内は拭きやすいフラットデザインになっています。
また、炎舞炊きの「NW-NA」と「NW-FC」は圧力ボールがなく、内ぶたのお手入れをより楽に行えます。
というわけで、炎舞炊きもメンテナンス性は高レベル。
極め炊きと炎舞炊きは、どちらもお手入れがしやすい炊飯器シリーズだといえるでしょう。
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本体デザインを比較
極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
・小型3合モデル|コンパクトでかわいいデザイン ・低価格帯モデル|フロントが傾斜したオーソドックスデザイン ・豪熱大火力モデル|フラットで親しみやすい「おひつ」のようなデザイン | ・フラットで親しみやすい「おひつ」のようなデザイン |
極め炊きのデザインは3タイプ
極め炊きの本体デザインは、大きくわけて3タイプあります。
3合炊きマイコン炊飯ジャー「NS-NH05」の本体は、フロントが丸くカーブしたコンパクトデザイン。ソフトキャンディのような、かわいいカタチをしています。
その他の低価格帯モデルでは、ごくオーソドックスな本体デザインを採用。操作部のあるフロントが傾斜した、使いやすい形状になっています。
「豪熱大火力」モデルの本体には、「おひつ」や「うつわ」をイメージさせるデザインが採用されています。
ボディ全体は台形を組み合わせたようなカタチで、上部は全体がフタという設計※。
角には丸みがあって、上品な親しみやすさを感じさせてくれます。
※NW-YB10・18を除く
炎舞炊きはちょっとコンパクト
炎舞炊きの本体デザインは、極め炊き「豪熱大火力」モデルと共通しています。
ただ、極め炊きと同じボディを使いまわしている、というわけではないようです。
たとえば、極め炊きと炎舞炊きの最上級モデルを比較すると、本体サイズが次のように違っています。
幅と奥行きは炎舞炊きのほうが小さくなっています。
じつは炎舞炊きって、コンパクトで置きやすいサイズに設計されているんですね※。
というわけで、デザイン性は極め炊きと炎舞炊きでほぼ同等。
ただし、キッチンでの置きやすさは、炎舞炊きが極め炊き(豪熱大火力モデル)を上回る、といえそうです。
※4合炊きモデルのサイズは炎舞炊きと極め炊き(豪熱大火力モデル)で共通しています
価格とコストパフォーマンスを比較

極め炊き | 炎舞炊き |
---|---|
約1万円~6万円前後 | 約7.5万円~12万円強 |
極め炊きはコスパ優秀!
極め炊きの実売価格は約1万円からとリーズナブル。「とにかく手ごろに美味しいごはんが食べたい!」という方にぴったりです。
また、極め炊きは使いやすく掃除もしやすいので、「普通に美味しく炊ければ十分」という方にはコスパ最強の炊飯器シリーズといえるかも。
ちなみに「豪熱大火力」搭載モデルの実売価格は、3.6万円前後からとなっています。
「ワンランク上のごはんが炊けて、価格がそこそこの炊飯器ってないの?」なんて方には、「豪熱大火力」搭載の極め炊きがベストマッチかもしれません。
炎舞炊きは高額だけど…
炎舞炊きの実売価格は約7.5万円〜12万円前後と、炊飯器としては高額です。
機能が豊富な上級シリーズとはいえ、ちょっと手が出にくい価格かもしれませんね。
ただ、独自の「ローテーションIH構造」で炊きあがるごはんは、ベーシックな炊飯器では味わえないおいしさです。
ごはんの粒立ちや香りにこだわる人にとって、炎舞炊きは価格以上の価値を感じられるモデルといえるでしょう。
極め炊きはこんな人におすすめ
象印の極め炊きシリーズは、次のような人におすすめです。
象印の炊飯器は人気がとても高く、低価格の極め炊きシリーズにも信頼性があります。
また、極め炊きシリーズのラインナップは全9種類と豊富(2025年5月時点)。多彩なモデルから、自分にぴったりの炊飯器を選べます。
そしてなにより、極め炊きはコストパフォーマンスが優秀です。
たとえば「豪熱大火力」搭載の上級モデルは、機能やメンテナンス性、デザイン性が炎舞炊きに劣りません。
それでいて価格は抑えられているのですから、コスパ最強のモデルといえます。
というわけで、コスパと信頼性が高くて、ラインナップの豊富な炊飯器シリーズを求める人に、極め炊きはおすすめです♪
炎舞炊きはこんな人におすすめ
象印の炎舞炊きシリーズは、次のような人におすすめです。
炎舞炊きの最大の魅力は、なんといっても「ローテーションIH構造」による炊きあがりです。
機能面では極め炊きも優秀ですが、ごはんの炊きあがりは炎舞炊きに敵いません。
また、炎舞炊き最上級モデル「NW-FC」のわが家炊きは、炊き方が121通りもあって、手動での白米の炊き分けも15通りと豊富です。
炎舞炊きに投入された炊飯技術は、まさに象印最強。
ごはんにこだわりたい人や、最高峰の炊飯技術を楽しみたい人に、炎舞炊きはおすすめです♪
象印の極め炊きと炎舞炊きはどっちがおすすめ?まとめ
冒頭でもお伝えしたように、極め炊きと炎舞炊きの最大の違いは炊飯技術です。
炊飯技術が違えば炊いたごはんの味も変わります。
どっちのシリーズを選ぶかは、ごはんの味へのこだわりを基準に決めるとよいでしょう。
「家でワンランク上のごはんを楽しみたい!」という気持ちが強い人には、象印最高峰の炎舞炊きシリーズがおすすめ。
「毎日のごはんをおいしく炊けて機能とコスパのいい炊飯器がほしい!」という人には、極め炊きシリーズがおすすめです。
ネットのランキングやレビューなども参考にして、ぜひ理想的な炊飯器を探してみてください♪
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