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防水スプレーと撥水スプレーはどっちを選ぶべき?両者の違いや洋服・靴などに合わせた選び方を解説

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防水スプレーと撥水スプレーはどっちを選んだらいいのか、どんな基準で選べばいいのか詳しく調べてみました。

似たようなジャンルのスプレーが2種類あると「どっちを買えばいいの?」って迷ってしまいますよね。そこで、防水スプレーと撥水スプレーの違いや選び方を調べたところ、次のことがわかりました。

  • 防水スプレーと撥水スプレーはどっちも同じもの
  • 防水スプレーと撥水スプレーはどっちも水をはじく効果がある
  • 防水・撥水スプレーは用途に合う成分のものを選ぶとよい
  • 靴や衣類にはフッ素系の防水・撥水スプレーがおすすめ
  • レザー製品(革靴・革鞄など)にはフッ素系の防水・撥水スプレーがおすすめ
  • レインコートや傘にはシリコン系の防水・撥水スプレーがおすすめ
  • オールマイティーに使いたいならハイブリッドタイプがおすすめ

というわけで、防水スプレーと撥水スプレーはどっちも水をはじく効果があるスプレー、つまり名前が違うだけで同じものです。

この後の本文では、防水スプレーと撥水スプレーを同じものとする根拠や、どっちにも共通した選び方などを解説します。

防水スプレーと撥水スプレーはどっちも同じ

楽天で売れ筋の防水スプレー「ギガバリア」(画像タップで楽天市場の商品ページに移動します)

冒頭でお伝えしたように、防水スプレーと撥水スプレーは同じものを指します。どっちも「水をはじく効果があるスプレー」なので、名前が違っても実質的には同じものなんですね。

もちろん、言葉のうえでの「防水」と「撥水(はっすい)」は同じではありません。防水は「水の浸透を防ぐこと」を意味し、撥水は「水をはじくこと」を意味します。

ただ、防水スプレーは「撥水効果によって水の浸透を防ぐスプレー」です。ですので「防水スプレーの実態は撥水スプレー」といっても誤りではありません。ちょっと変な言い方ですけどね。

防水スプレーと撥水スプレーどっちにも共通する中身とは?

防水・撥水スプレーの成分は商品裏側でわかる場合がある(画像タップで楽天市場の「ロックタイト」商品ページに移動します)

商品により多少の違いはありますが、防水スプレーと撥水スプレーの多くは次の成分で構成されています。

  • 撥水剤(フッ素系樹脂、シリコン系樹脂など)
  • 溶剤(石油系溶剤、アルコール系溶剤など)
  • 噴射剤(LPG、炭酸ガスなど)

このように構成成分が同じであることから、防水スプレーと撥水スプレーは同じものだといえるんですね。

ちなみに、Amazonや楽天などのネットショップで商品を検索すると、名称に「防水スプレー」と付く商品のほうが「撥水スプレー」よりも多く見つかります。「防水」と付けるほうが、商品名としてわかりやすいのかもしれませんね。

「防水スプレーは通気性が悪い」は間違い

防水スプレーの透湿性を示す説明書き(画像タップで楽天市場の「ロゴス 強力防水」商品ページに移動します)

ネットで情報を探ると「撥水スプレーと違い、防水スプレーは通気性が悪くなる」と解説しているウェブ記事が見つかります。

この情報は誤りで、防水スプレーだから通気性や透湿性が悪くなる、なんてことはありません。撥水スプレーと防水スプレーは名前が違うだけの同じものなのですから。

ただし、防水スプレーと撥水スプレーのどっちにも、塗布したものの通気を妨げるタイプがあるので要注意。次の節では、防水スプレーと撥水スプレーの選び方を見ていくことにしましょう。

防水スプレーと撥水スプレーはどっちも撥水剤で選ぶのが大事!

革製品用のフッ素系防水スプレー「レザープロテクター」(画像タップで楽天市場の商品ページに移動します)

先ほど触れたように、防水スプレーと撥水スプレーは「撥水剤」「溶剤」「噴射剤」でできています。この中でも、商品選びで特に重要な成分が撥水剤です。

撥水剤には次の3タイプがあり、それぞれに特徴が違っています。

  • フッ素系樹脂
  • シリコン系樹脂
  • ハイブリッド

撥水剤3タイプの特徴と用途(何の防水・撥水に使えるか)を順番に見ていきましょう。

フッ素系撥水剤の特徴と用途

フッ素系の人気商品アメダス(画像タップで楽天市場の商品ページに移動します)

厚生労働省によると、防水スプレーに使われるフッ素系樹脂の大半は「パーフルオロアルキルアクリレートコポリマー」という構造のものらしいです。

……って、名前を聞いてもどんなモノかわからないので、フッ素系樹脂を使った撥水剤の特徴と用途を見ていきましょう。

フッ素系撥水剤の特徴

フッ素系樹脂の撥水剤は次の特徴を持ちます。

  • 撥水効果と撥油効果(油類をはじく効果=防汚効果)に優れる
  • 塗布面に膜を作らないため素材の通気性が保たれる
  • 摩擦に弱く持続性はいまひとつ

フッ素系の撥水剤は、水の浸透だけでなく油汚れも防ぎます。また、膜ではなく細かなトゲ状の樹脂で塗布面を守るため、素材の通気を妨げません。

これらのメリットがある一方で、フッ素系樹脂は摩擦や汚れなどの影響で剥がれ落ちやすく、持続性はいまひとつです。このため、防水・防汚効果を持続させるには、こまめに塗布しなおす必要があります。

フッ素系撥水剤の用途

フッ素系撥水剤を主成分とする防水・撥水スプレーは、次のようなものに使用できます。

  • 繊維製品(ナイロン製品、キャンバス製品など)
  • 天然皮革(スエード、ヌバック、ヌメ革を含む)
  • メッシュ地製品(スポーツシューズ、スポーツウェアなど)
  • 合成皮革・人工皮革
  • 雨具(傘・レインコートなど)

塗布した素材の通気を妨げないことから、フッ素系の防水・撥水スプレーは洋服や靴の防水に適します。また、シミになりにくい性質のため、レザーシューズやレザーバッグなどにも使用可能です。

以上のように用途が幅広いフッ素系防水・撥水スプレーですが、爬虫類皮革(エキゾチックレザー)やゴム素材、毛皮などには使えない場合があります。

シリコン系撥水剤の特徴と用途

シリコン系は即効性が魅力(画像タップで楽天市場の「超速乾防水スプレー」商品ページに移動します)

防水スプレーに使われるシリコン系樹脂は「ポリシロキサン」というポリマー(重合体)なんだそうです。シリコン系撥水剤の特徴と用途を見ていきましょう。

シリコン系撥水剤の特徴

シリコン系樹脂の撥水剤は次の特徴を持ちます。

  • 油性の膜で塗布面をコーティングする
  • 即効性と持続性に優れる
  • 油性なので油をはじく効果はない
  • 通気性が損なわれる
  • 塗布する素材によってはシミになる

シリコン系撥水剤の効果はワックスに似ていて、油性の膜で塗布面を保護してくれます。

このタイプのメリットは、効果が早く現れて、長く持続すること。手早く防水したいときに使いやすく、かつ塗り直しの頻度が少なく済む便利なタイプといえます。

デメリットは、油をはじく効果(防汚効果)がないこと、通気性が損なわれること、シミになる場合があることの3点。シミについては、革製品に塗布したときに発生しやすいようです。

シリコン系撥水剤の用途

シリコン系撥水剤を主成分とする防水・撥水スプレーは、次のようなものに使用できます。

  • 雨具(傘・レインコートなど)
  • 化学繊維製品(バッグ・コートなど)

シリコン系の防水・撥水スプレーは、通気性を気にせず使うもの(主に雨具)の防水に役立ちます。化学繊維の衣類にも使えますが、通気性の低下によってムレる場合があるので要注意です。

このように用途が限定されるシリコン系防水・撥水スプレーですが、フッ素系とくらべて安価なので雨具やバッグ用に買う価値はあるでしょう。

なお、シリコン系の防水スプレーの中には、通気性を損なわず布地や皮革にも使える製品があります。即効性のある防水スプレーをお探しなら、こうした製品をチェックしてみるとよいかもしれません。

即効性があり洋服やレザーにも使えるシリコン系「クイックドライ」を楽天でチェックしてみる

ハイブリッドタイプの特徴と用途

ハイブリッドタイプは用途が広く即効性にも優れる(画像タップで楽天市場の「強力防水スプレー」商品ページに移動します)

ハイブリッドタイプは、フッ素系樹脂とシリコン系樹脂のどっちも配合している撥水剤です。フッ素系と同じくさまざまな素材に塗布できて、シリコン系の即効性も兼ね備える、いいとこどりなタイプといえます。

オールマイティーに使えて便利なハイブリッドタイプですが、フッ素系やシリコン系とくらべて価格はやや高めです。また、革製品に使えないものもあるので、購入の際は説明書きをよく確認したほうがよいでしょう。

防水スプレーと撥水スプレーはどっちがいい?まとめ

以上のように、防水スプレーと撥水スプレーはどっちも同じもので、どっちを使うにせよ商品選びで重要なのは成分です。

フッ素系は多用途に使えて便利ですが、シリコン系の即効性も魅力的。どっちの長所も併せ持つハイブリッドタイプは少し高額ながら、最も使いやすいタイプといえます。

ちなみに防水・撥水スプレーには、革靴専用やテント用などの特定用途に特化した商品もあります。店頭やネットショップなどで、いろいろな防水スプレー・撥水スプレーをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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